【ラクロス関係者必見|応急処置について知ろう】①膝関節-後編-

前回の記事では、膝関節の応急処置をするために知っておきたい、ケガの種類や評価方法についてお伝えしました。


今回は膝の痛みがある場所ごとのテーピング方法についてお伝えします。
尚、今回ご紹介するテーピングはケガを治すために行うものではなく、予防や痛みの緩和を目的としておりますので、まずはスポーツ整形外科や整形外科を受診して、膝がどのような状態なのかを診断してもらってください。

1.障害に対してのテーピング

前回の記事の「1.膝の障害・外傷ってなにがある?」の部分で、膝の前・後ろ・内側・外側にわけていくつかを紹介しましたが、その中の障害に対しては試合や練習前のテーピング対応が可能です。今回はそのテーピングの巻き方について写真を用いながら紹介していきたいと思います!

膝の前の痛みに対応するテーピング

想定されるケガ:膝蓋腱炎/大腿膝蓋関節症/棚障害

○手順
1.受傷している側の足を前に出して、膝を軽く曲げます。
2.お皿に沿って半分に割いたキネシオテープを、膝蓋腱からお皿を包むように貼ります。
3.痛みが強ければ太いキネシオテープを上に重ねるとサポート力が高まります。
4.膝蓋腱の症状に関しては、更にもう1本半分に割いたキネシオテープを太腿から膝にかけて貼ると良いです。

○ポイント
・お皿のキワを通るようにテープを貼ることです。




膝の後ろの痛みに対応するテーピング

想定されるケガ:膝窩筋/ハムストリングや腓腹筋の付着部による痛み/坐骨神経痛

〇手順
1.太ももの後ろからふくらはぎに沿ってx(エックス)をつくるようにキネシオテープを貼ります。
2.両端を半分に割いたキネシオテープを、膝の後ろから膝窩に合わせて貼り、前に向かってお皿を止めるように内側外側それぞれ貼ります。

〇ポイント
・膝を伸ばすのが痛いときは軽く膝を曲げた状態で、膝を曲げるのが痛いときは膝を伸ばした状態でテーピングを貼ると良いです。
・手順2が巻き終わったときに、しっかりとお皿が出るように貼ることです。






膝の内側の痛みに対応するテーピング

想定されるケガ:内側側副靭帯(MCL)損傷/鵞足炎/内側半月板損傷/ハンター管症候群

〇手順
1.痛みがあるところにX(エックス)のばつのところが来るように、ややテンションをかけながらキネシオテープを2枚貼ります。
2.さらに痛みが強い場合は縦方向にキネシオテープ貼ります。
3.鵞足炎の症状の場合は、鵞足から膝の裏を回り込んで太腿の後ろまで貼ります。



膝の外側の痛みに対応するテーピング

想定されるケガ:外側側副靭帯(LCL)損傷/外側半月板損傷/ランナー膝(腸脛靭帯炎)

〇手順
1.痛みがあるところにX(エックス)のばつのところが来るように、ややテンションをかけながらキネシオテープを2枚貼ります。
2.さらに痛みが強い場合は縦方向にキネシオテープ貼ります。
3.腸脛靭帯炎の症状の場合は、腸脛靭帯の部分に沿って長めのキネシオテープを貼ります(痛みが強ければ、枚数を増やしても良いです)

〇ポイント
・お皿にかからないように貼ることです。
・腸脛靭帯炎のテープは長ければ長いほど効果が高いです。



2.まとめ

今回は膝のケガの種類、評価、応急処置、テーピングについてご紹介しました。
ケガをしてしまった際の初期対応次第で、ラクロスに復帰するまでの期間が大きく変わります。「少し痛めただけだから大丈夫」と、初期対応を疎かにせず、最大限のリスク管理をし、ドクターの診断を受けた上でプレーに復帰しましょう!

▶︎▶︎この記事の監修者
【名前】千葉拓也 Instagram
【現在の職業】柔道整復師、アスレティックトレーナー
【所属】千葉接骨院 院長
【所有資格】
・柔道整復師
・日本スポーツ協会公認 アスレティックトレーナー
【経歴】
・2007〜2015 日本大学女子ラクロス部
・2015〜2018 日本女子大学ラクロス部
・2008〜2009 女子U22日本代表 トレーナー
・2012〜2014 男子日本代表 トレーナー

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